2018年5月29日火曜日

体育祭

PTA会長の杉谷です。
5月26日、体育祭が無事成功に終わりました。
PTAの各委員の皆様、おやじの会の皆様、サポータの皆様、そして保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。
最初の大きな仕事を無事乗り切ることができ、本部メンバーもホッとした次第。

私個人で言えば、今年初めて体育祭を最初から最後まで観戦することになり、感じる事が多々ありました。
例えば・・・
テキパキした体育委員達の仕切り、それに従う他の生徒達の協力的な態度、見ていて清々しいものでした。
また、最後の体育委員長挨拶は、体育祭を成功に導いたリーダーとしての喜びを彼自身の正直な言葉で語っていることが好感でした。
でも、一番印象に残ったのは、午後のある団体競技について、順位が二転三転した出来事に対してでした。
観戦されていない方達のために簡単に説明すると・・・

ある団体競技で1位を獲得したクラスが喜びに沸いていました。
しかし順位発表の直前に、そのクラスが競技中、「ルール違反」に当たる行動をしていたことが判明。
急遽、学年の先生全員が招集されて協議へ。
残念ながら、順位が剥奪されてそのクラスは学年最下位になってしまいました。
喜びから一転して、重苦しい雰囲気になるクラス。
実は、一人の生徒が競技中のアクシデントで怪我をしており、事前に「怪我人が出たときの特別ルール」として指示されていた通りに行動していたのですが、この時点では怪我をしたことが先生方に伝わっていなかったため「ルール違反」と判定されてしまったようです。
次の競技が実施されている間に、数人の生徒がこの事情を先生に説明。
再び学年の先生全員が招集され、養護教諭にも怪我があった事実を確認して再協議。
その結果判定が覆り、そのクラスの1位が回復されました。

まず、順位が剥奪されたときに感じたこと。
それは、生徒達にとっていい勉強の機会になるだろう、でした。
厳しいですかね。
でも大人になるにしたがって「理不尽」を甘受せざるを得ない場面が多くなってきます。
これもいい経験、生徒達は受け入れることを学ぶしか無いよね、という意味です。
順位剥奪を聞いて複雑な表情を一瞬浮かべ、黙って自分のクラスに戻っていったあの旗手は、悔しさを腹に収めたかな。
生徒達は先生方を恨むかな、それとも順位を剥奪せざるを得なかった先生方の心情を察することができるかな。
色々思いました。

その後、クラスが1位に返り咲いたときに感じたこと。
ああ良かった・・・、これに尽きました。
沈んでいたクラスが喜びに沸いているのを見て、大人達も同様に思ったはずです。
きっと、一番ほっとしたのは先生方でしょう。

ところで、このような展開になったのも、先生方に事情を説明に行った生徒がいたからです。
先ほど、私は「理不尽」を受け入れるのも勉強、などとうそぶいて見せましたが、受け入れる前にすべき肝心なことを忘れていました。
まずは、自分が納得できるよう、主張できることがあれば主張してみる、行動できることがあれば行動してみることです。
これを実践したのは、まさしく生徒達でした。
しかも、騒ぎ立てることなく、体育祭の運営に影響しないように説明しに行ったことも、理性的で良かったことです。
主張したからといって、行動したからといって、必ずしも報いられるとは限りません。
でも、今回は良い結果に繋がったわけですね。

朝の開会式のPTA会長挨拶で、今日一日皆さんのドラマを楽しみにしている、とお決まりの(?)挨拶をしたのですが、まさかこのようなドラマが待っていたとは!・・・という一日でした。